藤井牧場の歴史について

      
1873年 淡路島の紺屋を営んでいた時の家初代喜一郎が兵庫県淡路国三原郡倭文村にて、父栄太郎の次男として生まれる。
1894年 喜一郎21歳で、北海道に移住する。(現在の長沼町)
親族親族淡路島の一家の姿(喜一郎21歳)
1896年 2代徳郎が生まれる。
1899年 富良野町扇山に移住し、佐々木農場の小作となる。
1904年 10町の土地を購入し、水田の他、りんごやエンドウ豆の栽培を始める。(創業)
1917年 徳郎が空知農学校を卒業。
化学肥料のない時代だったので土地を肥やすために家畜の導入を考える。
水田農業牛を飼う徳郎が空知農学校を卒業
1919年 本間牧場より、エアーシャー雌2頭を200円で購入する。
これより藤井牧場の酪農の歴史が始まる。(酪農の開始)
1922年 3代隆雄が生まれる。
徳郎、酪農組合を設立し組合長になる。道庁の貸付牛を導入する。
徳郎夫妻酪農組合
1931年 タワーサイロを建設した。
また、当時としては貴重であったアメリカ製(インターナショナル社)のコーンカッターを導入した。
隆雄と住が結婚。
1945年 隆雄が十勝農学校卒業後、徴兵されたのち富良野に帰る。
1946年 農地解放が始まり、農地の縮小。
1947年 4代裕一生まれる。
隆雄は砂地のため、収量がなかった農地に泥炭を大量に運びいれ土質を改良し、乳牛の糞尿を肥料として利用することで、富良野でも有数の水田とした。 酪農では、デンマーク式の飼料設計を取り入れ、乳量の増産を図った。(水田酪農の確立)
当時の経営規模は、乳牛総頭数10頭、水田5Ha、畑2Haだった。
1963年 裕一は野幌機農高校に入学、「ルーズハウジングの実際」の本を読み、一般的なスタンチョン繋留方式ではなく、当時としては革新的であり、 乳牛に優しくしかも省力的な「ルーズハウジング」方式に感銘を受ける。
1965年 裕一が帯広畜産大学に入学、「ルーズハウジング」方式の飼養法を学ぶ。
当時、この形式を行っている酪農家は全道でも2軒ほどしかなかった。
これがのちの「フリーストール」方式導入の契機となる。
1968年 裕一は帯広畜産大学卒業後、追分町早来の山田牧場で実習、その後、ホクレン酪農研修生として、ニュージーランドへ派遣され、酪農の最先端を学ぶ。
1970年 裕一が扇山より、八幡丘に移住し、本格的な酪農を始める。
乳牛20頭、草地20Ha所有、バンカーサイロ、ミルキングパーラー(へリングボーン4頭ダブル)を建築する。
1971年 白金牧場より初妊牛10頭購入、農地15Ha購入した。
当時、乳牛50頭飼育、乳量4000kgで年間の出荷200トンを目指す。
1974年 牛舎とD型ハウス3棟を建築する。「フリーストール」方式による飼育の開始。
1978年 5代雄一郎誕生。格納庫建設、トラクター1台とコンバインを購入。
1985年 アメリカへ10日間の酪農研修(マッカロー博士)に参加する。
1986年 66頭の鉄骨牛舎を建設、新ミルキングユニットの導入、
パソコンによる牛群管理システム、経理システムを導入する。
1987年 7.5Ha農地の購入、アメリカより輸入牛7頭の導入。
1989年 経営を法人化し、有限会社藤井牧場を設立。
1992年 裕一の従兄弟となる秀幸が経営に参加、専務となる。
1994年 200頭牛舎とミルキングパーラー(パラレル14頭ダブル)を建設、
TMRミキサーと自走式ハーベスターを導入した。
出荷乳量2000トンを目指す。
1995年 糞尿処理施設、スラリーストアの建設。初妊牛100頭の導入。
1996年 三回搾乳の導入し、生産が向上する。フルタイムの雇用を開始する。
出荷乳量2000トン達成。
1997年 ロボット哺乳の導入。哺乳舎建設。
1999年 育成舎(D)を建設する。
2000年 乳牛の暑熱対策用の扇風機を導入、飼料庫建設。
2001年 雄一郎帯広畜産大学を卒業し、当牧場へ就職。
2003年 乾乳牛舎の増築。出荷乳量2200トン
2004年 フレッシュ牛群のD型牛舎建築。トラクターとスラリータンカーの導入。
2500トン達成。個体乳量10000kg達成。
2005年 牛群管理ソフトDC305を導入する。2800トン達成。
2007年 88頭の牛舎を新築。
2008年 出荷乳量3000トン達成。個体乳量11000kg達成。
2009年 出荷乳量3322トン、代表に藤井雄一郎(5代目)
2010年 出荷乳量3497トン
2011年 6月チーズ工房 完成 市内レストランに販売
2012年

1月乾乳牛舎倒壊
3月6代目となる隆大、詩子誕生。
4月国内初となる農場HACCP認証取得
4月米国臨床獣医師会会長ナイジェル・クック来場、牛舎設計案を作成。
6月蹄浴槽を新設
7月テレビ番組TBSアド街ック天国で報道される。
8月F牛舎増築
10月E牛舎改築
10月A牛舎改築(哺乳)
11月G牛舎新築(育成)
11月北海道酪農技術セミナーで妻睦子と繁殖の改善事例「妊娠率11%か24%へ」を発表する。
12月日本初となるサンドセパレーターシステムの導入。「砂のリサイクル」が始まる。サンドマヌーアリサイクルシステム導入

2013年

2013年度乳量が3600t。
月B牛舎新築(乾乳)
決算期を1月〜12月から3月〜4月へ変更する。
7月雄一郎が農水省「食料・農業・農村」政策審議会の審議委員として、 農林水産大臣より任命される。(任期は2年)
8月ラグーンを増設
落雷による搾乳システムの一部破損。
10月E牛舎通路を改築
11月TMRミキサーの入れ替え
12月マニュアスプレッダーの追加導入

2014年

1月搾乳システムの入れ替え
3月農場HACCP認証の維持審査を通過。 6月台湾台北の百貨店で物産展に参加。富良野ジェラート「ゆき」を販売。
生産乳量4500t

2015年

2月社員食堂を開設。
4月「成長支援制度」の導入、6月生乳の自主流通を開始。
    生産乳量5000tを突破。

2016年

作付面積200Haを超える。台湾高雄の百貨店にて単独催事。

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